初めてのC#②

初心者のC#

初めてのC# 第2回

みなさんこんにちは!初めてのC#第2回です。
今回は前回やった変数を使い計算や条件分岐の学習を進めていこうと思います。まだ前回を見ていない人はこちらから確認してみましょう!
計算や条件分岐、繰り返しはプログラミングの基本となるものです。実際これらが書けるようになればある程度のプログラムは作成できるようになります。
それぞれサンプルコードをイジって練習をして見て下さい。



初級編~計算してみよう~

パソコンはかつて計算機と言われていました。そのためプログラミングのコード内で計算をさせることができるんです。
では、次のコードを書いて計算できるか確かめてみましょう!!
今回は「Sample2.cs」とします。

    public class Sample2
    {
        public static void Main( string[] args )
        {
            int answer = 1 + 2;
            System.Console.WriteLine( answer );
        }
    }
        
実行してみましょう。結果は「3」が出力されたと思います。
計算をしているコードは以下の部分です。
    int answer = 1 + 3;
        
このように、数値と数値を「+(半角)」でつなぐことで2つの数値を足すことができます。
ちなみに、「=」を使っていますが、これは算数や数学のような「左辺と右辺が等しい」というイコールではありません。
どちらかというと、「右辺を左辺に代入する」という「answer ← 1 + 3」という表記が正しいと思います。
これからは左辺で計算して変数に代入することが多くなるため、しっかり覚えておきましょう。

次は前回学習した変数を使ってみましょう。
計算をするときは、1,2,3,・・・といった数値だけでなく変数を使っても計算をすることができます。
以下のコードで試してみましょう。

    public class Sample2
    {
        publlic static void Main( string[] args )
        {
            int data1 = 1;
            int data2 = 2;

            int answer = data1 + data2;

            System.Console.WriteLine( answer );
        }
    }
        
実行すると変更前と同じく「3」が出力されたと思います。このように変数のまま計算を行うこともできます。むしろ変数で計算することの方が多いかもしれません。
なお、四則計算の演算子は以下の通りです。
 足し算   + 
 引き算   - 
 掛け算   * 
 割り算   / 
足し算と引き算は普通ですね。割り算も分数表記と思えば覚えられますね。ただ、掛け算だけ「*」なので一番わかりにくいですよね。今となっては普通に思えますが、はじめて見たときは「えっ!?」ってなりました(笑)
演算子についてはコードを書く時には必ずどこかで書くことになるので初心者の方も気づいたら普通になってると思います。


初級編~条件分岐~

次に学習する内容は「条件分岐」です。
例えば、「1000円の商品に対して、自分の所持金が1000円を超えていれば買える。1000円未満なら買えない。」としましょう。
このように、条件に応じて行動を変えることを条件分岐と言います。
さっそくコードを書いて条件分岐を試してみましょう。

    public class Sample2
    {
        public static void Main( string[] args )
        {
            int myMoney = 1200;

            if( myMoney >= 1000 )
            {
                System.Console.WriteLine( "この商品を買えます。" );
            }
            else
            {
                System.Console.WriteLine( "この商品は買えません。" );
            }
        }
    }
        
実行してみましょう。すると、「この商品は買えます。」と出力されたと思います。
myMoney」という変数を用意し、1200円を入れておきます。このmyMoneyの値を「if」を使って条件分岐させます。
if文は比較したいものを if の()の中に入れ、その条件が正しいときの処理を「{ }」の中に記述します。
elseは、その前の条件が満たされなかったときに行う処理を記述します。
今回は「myMoney >= 1000」が条件で、myMoneyには1200が代入されています。条件は満たされているため、「System.Console.WriteLine( "この商品を買えます。" );」が呼び出されます。
では、試しにmyMoneyに1000より小さい値を入れて実行してみましょう。
すると「myMoney >= 1000」の条件を満たさなくなるため else の処理「System.Console.WriteLine( "この商品は買えません。" );」が呼び出されます。
このように、変数の値によって処理を分岐させることを条件分岐といいます。ちなみに、今は分岐が2つですが、3つなどに増やすことができます。試しにコードを変えてみましょう。
    public class Sample2
    {
        public static void Main( string[] args )
        {
            int myMoney = 1200;

            if( myMoney >= 2000 )
            {
                System.Console.WriteLine( "買う" );
            }
            else if( myMoney >= 1000 )
            {
                System.Console.WriteLine( "我慢しようかな" );
            }
            else
            {
                System.Console.WriteLine( "買えない" );
            }
        }
    }
        
今回は分岐を3つにしてみました。1000円以上なら商品を買えますが、ギリギリなら貯金をするという処理を追加しました。
プログラムは上から順に処理をするため、まず「2000円以上か」を確認します。もし2000円未満であれば「1000円以上か」を確認します。もし1000円未満ならelseの処理を行います。
上から順に条件を確認し、もし当てはまるものがあればその中の処理を実行します。処理が終わったあとはそれ以下の分岐条件を確認することなくifの処理から抜けます。 なお、比較演算子の一部は以下の通りです。
 AはB以下   A <= B 
 AはB未満   A < B 
 AはB以上   A >= B 
 AはBより大きい   A > B 
 AとBは等しい   A == B 
 AとBは等しくない   A != B 
以上以下を書くときに、「<」や「>」と「=」をどの順番に書くか悩むことがあると思います。私は「先に大小比較し、そのあとで等しい場合」と考えているため、「<」や「>」を先に書くと覚えています。


初級編~繰り返し①~

最後に繰り返し(ループ処理)をやってみましょう!
はじめに、繰り返し処理とは何か?ざっくり言うと「同じような処理をコンパクトに記述する」感じです!
とりあえずコードを書いて何が起こるか見てみましょう。

    public class Sample2
    {
        public static void Main( string[] args )
        {
            for( int i=0;i<5;i++ )
            {
                System.Console.WriteLine( "繰り返すよ!" );
            }
        }
    }
        
実行すると、出力を行うWriteLineは1箇所にしか記述されていないにもかかわらず、「繰り返すよ!」が5回表示されたと思います。
for文を使うと中に書いた処理が指定した回数だけ繰り返されるんです。では、for文の使い方を説明します。
for文は、for(〇〇;△△;□□)のように記述します。
  • 〇〇
  • ここには、変数を指定(宣言)し初期値を与えます。
    例では、int型の変数iを宣言し初期値を0にしています。

  • △△
  • ここには、終了条件を記述します。ここの条件がtrueのときは{}に書いた処理が実行されます。
    例では、iが5より小さい時としています。

  • □□
  • ここは、{}の処理が終わったときに行う処理を書きます。
    例では、iに1加えるとしています。なお、「i++」は「i += 1」や「i = i + 1」と同じ意味となります。

では、変数iがどのように変化しているか見てみましょうか。
WriteLineの()の中を「"i = " + i」として実行してみましょう!
すると、以下のように出力されたはずです。
    i = 0
    i = 1
    i = 2
    i = 3
    i = 4
        
初期値が0のため、1行目には「i = 0」となり、その後は i 1 が足されていきます。
i = 4」が出力された後に i 1 が足されます。すると今回の条件である「i < 5」を満たさなくなるのでfor文から抜けます。
このようにうして、繰り返し処理を実装します。


まとめ

ということで、今回は計算、条件分岐、繰り返しというプログラミングには必須の内容を扱いました。
これらを組み合わせることで色々なプログラムを作ることができます。
ぜひ今回の内容を確認する目的でサンプルのコードをイジって動作の変化を楽しんでみてください。
今回はこの辺で、ではまた!

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