Power AutomateでTeamsのキーワードをトリガーにする

Power AutomateでTeamsのキーワードをトリガーにする

Power AutomateでTeamsのキーワードをトリガーにする

Power AutomateにはTeamsに使えるアクションが多く存在しています。
その中でも今回は「キーワードが言及された場合」というトリガーを紹介していきたいと思います。 このトリガーは、グループチャットもしくはチャネルに投稿されたメッセージに、指摘のキーワードが含まれていると起動するトリガーになります。キーワードが含まれてさえいればいいので、チームなどでキーワードを取り決めておけばいつでも起動できます。


フローを作成してみる

今回はトリガーなので、起動することさえPower Automate上で確認すればよいですが、せっかくなので何かしらのメッセージをTeams上に投稿したいと思います。

  1. トリガーを選択する
  2. フローの作成で、「自動化したクラウドフロー」を選択します。
    今回のフローの名は「キーワード検知」として、フローのトリガーにはキーワードで検索し「キーワードが言及された場合」を選択します。

  3. トリガーの設定をする
  4. このトリガーでは「グループチャット」か「チャット」のどちらかを選択することができます。
    今回は設定値を下記のようにします。

    • メッセージの種類:グループチャット
    • 検索キーワード:test
    • Chat-1:テストの会議
    これで、「テストの会議」のチャットでメッセージに「test」が含まれる投稿がされた際に、このフローが起動するようになりました。

  5. Teamsに投稿する
  6. 起動した事を確認するため、今回はTeams上にその旨を投稿するようにしたいと思います。
    設定値は下記のようにします。

    • 投稿者:フローボット
    • 投稿先:グループチャット
    • グループチャット:テストの会議
    • メッセージ;キーワードを検知しました。
    キーワードを検知するチャットにそのまま投稿するようにします。

これでフローは完成です。


テストしてみる

フローの作成ができたので、正しく起動されるかを確認してみたいと思います。
設定通りに動けば、「テストの会議」というチャットで「test」を含むメッセージを投稿すると、フローボットから「キーワードを検知しました。」が投稿されるはずです。

「テストの会議」で「test起動」と入力してみます。

するとフローボットから「メッセージを検知しました。」という投稿が自動的にされました。
このように、トリガーを検知すると自動的に処理されるようにできるので、処理を増やしていけば色々な機能を付けていくことが可能です。これで「キーワードが言及された場合」のトリガーが正しく機能していることが確認できました。


注意点

先ほどテストフローを作成し、正しく機能することを確認することができました。しかし、このトリガーには3点注意するべき事項があるので合わせて紹介します。

  • 日本語非対応
  • とても便利なトリガーですが、残念なことに日本語は非対応になります。
    そのためアルファベットの組み合わせをした文字列のみが有効です。
    試しに日本語の「テスト」を設定して、再度メッセージ投稿をしてみましょう。

    このようにトリガーに日本語を設定すると、キーワードを含むメッセージが投稿されていてもトリガーは起動しません。フローが失敗になるのではなくそもそも起動しません。
    少し不便ですが、キーワードにはアルファベットの組み合わせを設定するようにしましょう。

  • 無限ループ
  • 検知するキーワードですが、誰が投稿したかなどは考慮されず、新規投稿されたメッセージ全てがトリガー対象になります。
    なので、フローボットが投稿するメッセージにキーワードを含めてしまうと、それをトリガーに再度実行され、それが永遠と続く無限ループが発生してしまいます。
    例えば、下記のように投稿するメッセージに「test」という文字列を含めて投稿してみましょう。

    その状態でメッセージを投稿してみます。すると
    このように、フローボットの投稿を検知し、連続してフローが実行されてしまっています。キーワード設定や自動的に投稿されるメッセージには注意が必要になります。
    ※Power Automateの画面からフローをオフにして終了させます。

  • リアクションもトリガー対象
  • トリガーは「キーワードが言及された場合」とありますが、対象はメッセージ投稿だけではありません。
    「いいね」などのリアクションをしてもトリガー対象になるため、キーワードを含むメッセージに対してリアクションを行うと、メッセージ投稿のとき同様フローが実行されます。
    試しにキーワード「test」を含むメッセージにリアクションをしてみましょう。

    するとフローが実行され、フローボットからメッセージが投稿されることが確認できます。
    このように意図しないケースでも実行されるため注意が必要となります。
    恐らくですが、リアクション処理を行う際にメッセージIDなどから、どのメッセージにリアクションさせるかなどを処理させているため、参照したメッセージにキーワードが含まれているとフローを実行してしまうのだと思います。

このように意図しない動作をすることがあるトリガーなので、設定時には色々と注意をする必要があります。
しかし、あらかじめこの仕様を把握していれば回避できるものなので、是非試してみてください。


さいごに

今回はTeamsで使えるトリガーの「キーワードが言及された場合」を紹介しました。
使用する際に注意点はあるものの、フロー実行を自動化できるメリットは大きいので、試す価値はあると思います!
このトリガーを使ったフローは今後紹介していきたいと思いますので、是非参考にしてみてください。
今回はこの辺で、ではまた。

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